原価30円のコーヒーを1000円で売る【付加価値とは】

『100円のコーラを1000円で売る方法』
というマーケティングについての本を書店で見たことはありませんか?
私はカフェを開業したいと思い始めた時に、初めてその本を手に取りました。
マーケティングというと気難しい感じがしますが、
- お客さんは何を基準に価値を決めているのだろう?
- 自分が1000円のコーヒーを頼む時はどんな時だろう?
- 原価30円のコーヒーを1000円で提供し、どうやってファンを作るんだろう?
ということを考える上でとても重要になってきます。
今はカフェはありふれていますので、ただ単に美味しいコーヒーを出すだけではなかなか生き残れません。
今日は本から学んだことと、実際にカフェを開業し試行錯誤しながら考えた“カフェ経営に欠かせない付加価値”についてお話します。
価値の基準とは?
『お客さんが喜んでお金を払ってくれる』
それだけの価値をどうやったら生み出せるのか?
具体的な例をあげて考察していきます!
原価とメニュー料金の“差額”の中には何が含まれているのか?
飲食店で出しているメニュー原価は一般的に30%、飲料に関してはほぼ10%未満。
当然のことですが飲食店は仕入れた金額に+αの金額を上乗せして売っています。
例えば、原価30円のコーヒーを500円で売ったら原価は6%!
あとの470円(94%)は店の儲け!?
ではなく、スタッフが淹れる手間代、席料、電気代、カップを洗う洗剤代、その他維持費などが含まれているんですね。
これら全てを差し引いて残ったオカネがお店の儲けになります。
ここで重要なのは、お客さんが500円を安いと思うのか、高いと思うのか?
商品自体の品質を上げる以外に、一体どこで勝負したらいいのでしょうか?
何を提供すれば500円が安いと思ってもらえるのか?
これを一緒に考えていきましょう!
500円に含まれるのは原価と経費だけではない
例えば、
10000冊の絵本が読めるカフェのコーヒー
ラテアートで世界一になった人が淹れるラテアートコーヒー
そのコーヒーを飲めば可愛い女の子とチェキが撮れる(笑)
など、500円を払うことでコーヒー以外の楽しみが得られるのではないでしょうか。
これが、カフェにおける付加価値なのです。
そして、この付加価値の“質”が、ファンを掴むヒ・ケ・ツなのです!
ファンを掴む秘訣は付加価値の“質”
私のお気に入りのカフェを例にあげながら、付加価値を空間・ブランド・サービスの3つに分けて説明していきます!
【1】空間の価値:ベルサイユ宮殿で飲むコーヒー
もしベルサイユ宮殿の大理石の中庭で、1杯500円でコーヒーが飲めるとしたら最高ではありませんか?
5000円でも安く感じる!逆にコーヒーおまけ感(笑)
ベルサイユ宮殿はちょっとぶっとびましたが、私が言いたいのは“場所や建物(=空間)の価値を楽しむ”=付加価値である ということ。
殺風景なカフェで飲むコーヒーと、お城で飲むコーヒーの価値は違うと思うのです。
下記、空間を楽しめるオススメのカフェをまとめました!参考にどうぞ。
(1)CHAMBER OF RAVEN|東京都杉並区
2018年7月に新規オープンした、まさに空間や演出を楽しむためのカフェ。
カフェのお屋敷中にはストーリーがあり部屋ごとにテーマが異なるという、まさにエンターテイメントの塊のようなカフェです。
人気すぎてぜんっぜん入れません!(笑)
行く前からワクワクできるなんて…本当にすごいお店です!SNSなどもとても参考になります。
[blogcard url=”https://www.raven2015.com/”]
(2)ウサギノネドコ|京都市西院
自然の造形美をコンセプトにしたグッズの販売店・カフェ・宿がセットになっていて、カフェのみの利用もできます。
店内には鉱石や標本が飾られ、アメジストのパンナコッタ・隕石カレーなどユニークなメニューが食べれます。
[blogcard url=”https://usaginonedoko.net/”]
『高くても、それでもここでお茶したい!』と思わせる空間作りやメニュー開発が、いかに重要なのかがわかります。
一個人が文化財レベルの店を作るのは無理ですが、自分の来て欲しい人が『こんな素敵なところ何回来ても飽きない〜!』と言ってくれるようなお店づくりをしたいですね!
【2】ブランドの価値:ブルガリホテルのカフェ

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バリ島のブルガリホテルのカフェに行った時のこと。
バナナジュースが約1200円…
ぬるい、しかも甘くない、美味しくない…
ドリンクはイマイチでしたが、ゆったりとセレブ感が味わえただけでいい時間を過ごせました。
絶対的な知名度、世間からの高評価、今だと“インスタ映えする”こと、これが“ブランド”の価値です。
近頃は“ブランディング”という用語をよく聞きますが、ブランドを確立する事で特定のターゲットを獲得できるという点で重要になってきます。
わかりやすい例として、コラボカフェがあげられます。
コラボカフェとは、アイドルやアニメ・漫画、クリエイターなど、すでにファンを獲得しているブランドを使って収益をあげる期間限定のカフェイベントのことです。
メニューの作り方や見せ方がとても勉強になりますので、良かったらキャンのオススメのコラボカフェを見てみてください。
[blogcard url=”http://the-guest.com/jibuntsukkomikuma_osaka/”]
下記、ブランディングが確立されているオススメのカフェをまとめました!参考にどうぞ。
(1)ペンネンネネム|大阪市北区豊崎
何冊あるの?というくらい絵本に囲まれた絵本カフェ。
数ある絵本カフェのなかでも、内装・メニューともに抜群に世界観が作り込まれており、ドアを開けた瞬間から幸せになれる素敵なお店。
“絵本カフェ”や“ブックカフェ”などのコンセプトは競合が多いですが、突き抜けてブランディングすればかなり差別化ができますね。
[blogcard url=”http://nenemu.com/”]
ちなみにカフェではないですが似たコンセンプトで例を挙げると、泊まれる本屋BOOK AND BED TOKYOのブランディングもうまいな〜と思うのでご参考に!
[blogcard url=”http://bookandbedtokyo.com/”]
(2)*LUPOPO*|東京三軒茶屋
ハンドメイド雑貨の委託販売とカフェのお店。店内には100名以上のハンドメイト作家の作品が並んでいます。
*LUPOPO*さんのすごいところは、Twitterを使ったブランディング&宣伝がとても上手なところ!
ハッシュタグを使ってシェア企画などをされていて、フォロワー数も3万越え…!
ブランディング&宣伝について、とても参考になると思いますので要チェックです★
[blogcard url=”http://lupopo.net/”]
【3】サービスの価値:おかえりなさいませ、お嬢様
空間的・ブランド的な付加価値は大掛かりで長期的な戦略が必要ですが、最も簡単で効果的なのはサービスをつける事!下記、ブランディングが確立されているオススメのカフェをまとめました!参考にどうぞ。
フォトジェニックな盛り付けのメニューやラテアートなども一種のサービスですが、わかりやすい例は執事喫茶&メイド喫茶です。
チェキ付きや魔法付きになった瞬間、商品が相場の2倍以上の価格になるという“ファンビジネス”。これもれっきとした販売戦略です。
下記、サービスが充実しているオススメのカフェをまとめました!参考にどうぞ。
(1)スワロウテイル|東京池袋
[blogcard url=”https://www.butlers-cafe.jp/”]
例に出したように、東京池袋の執事喫茶です(笑)
ここのお店は、サービス・集客・エンターテイメント性・マネタイズシステムなど、どこをとっても勉強になります。
まず、従業員の育成からして素晴らしい。最高のサービスを提供してくれる執事ばかりです。
(2)創作空間caféアトリエ|大阪市浪速区
せっかくなので自分のカフェも宣伝です(笑)
絵を描く人&見る人が楽しむためのお店、創作空間caféアトリエ。
ここではメニューの提供以外に、絵の具や色鉛筆、コピックなどの画材を無料で貸し出しており、手ぶらで来ても創作ができる環境を提供しています!
[blogcard url=”https://so-saku.com/”]
体験にお金を払っている
空間・ブランド・サービスと場合分けをして話を進めましたが、簡単に考えると“付加価値”とは、ちょっとしたシアワセやワクワク体験のことなのです。
たとえ商品の原価が安くても、楽しくなれる・リラックスできる・集中できるような体験や時間を提供できれば、お客様に満足してもらえるのです。
徹底的にその仕組みを考えることができれば、原価30円のコーヒーを500円でも1000円でも、例え1万円でも売る事はできるでしょう。
書籍『100円のコーラを1000円で売る方法』
ちなみに『100円のコーラを1000円で売る方法』という本は、全くマーケティング論など無縁だった破天荒な娘が主人公の小説風ビジネス書という感じなので、初心者の私でも一気に読めました。
この本から学んだ考え方は、今でも新しいサービスを考える時、特に“どこに価値をつけてモノを売るか?”について考える時に役立ってます。
マーケティングとか難しいけど、勉強しなきゃ!という方にオススメですので是非読んでみてください。