- コンセプト(どんな店?)
- ターゲット(誰が来る?)
- サービス内容(何を提供する?)
について書き出していくよ!
【1】カフェのコンセプトを決める
カフェをやりたい!
→“どんな”カフェ?
内装はどんな感じで、何を提供して、誰にどんな風に使ってもらうカフェなのか?
ここではあなたの事業のオリジナリティ・プライオリティを全力でアピールしましょう!
理想のお店を思い浮べよう
実際に営業しているカフェの中から、あなたの理想に近いカフェを例に考えてみましょう♪
そのお店を思い浮かべながら、
- その店と他店の違い
- どんなところが気に入っているのか?
- そこでしか得られない体験やメニューはなにか?
などを書き出してみましょう!
そうすると自分の理想がだんだんと見えて来ます。
下記はキャンが銀行に提出した事業計画書の一部です。参考にどうぞ!
= 例 =
(創作空間caféアトリエの場合)
《事業名》
描ける×作れる×癒される!創作する人と見る人の新たな交流&発信の場【美術部のようなカフェ】
Point:イメージしやすい言葉を使ってコンセプトを簡潔に説明
《事業の全体像(事業コンセプト)》
◆イラストや雑貨が好きな10~40代の女性を中心に、イラスト・雑貨創作を楽しめる場所を“カフェ”というスタイルで提供する。創作活動をする人だけでなく、見る人も楽しめるようなギャラリーを兼ね備える。
Point:どんなカフェなのかをイメージできる説明
◆交流会や作業会を開催することで創作活動のレベルアップや創作活動への入門をサポートし、近隣のギャラリーとも連携を図ることで、いわば”作家への入門窓口”の役割も果たす。
Point:カフェの存在意義も説明しておくと共感を得られやすい
【2】カフェのターゲットを決める
カフェをやりたい!
→“誰が喜ぶ”カフェ?
お店に来て欲しい、サービスを使って欲しい人物像はどんな人?
何才くらい?男性?女性?どこに住んでいて、仕事は何をしている人なのか?平日に来る人?土日に来る人?買い物の平均単価はどれくらい?
全部書き出してみましょう。
超具体的に書くのがポイント!
ここではあなたの事業の顧客となる人物像を超細かく具体的に書き出しましょう。
ターゲットは、実はコンセプト以上に重要です!!!
なぜなら、ターゲットが女性か男性かが違うだけでも、
立地、料金設定、内装の雰囲気、カラー、メニューの種類、ご飯の量、デザートの有無、宣伝につかうSNS、トイレの配置、店内の香りなど、全てが変わります。
ということは、さらに年齢差、地域差、職業差があるのは間違いありませんよね。
私はターゲットが明確じゃない(だろう)カフェに行くと『中途半端だな…。』と思ってしまうのです。
例えば、オムライスを出すカフェで、内装は可愛いのにランチメニューにサラダが付いてない、とか…。女性をターゲットにするならサラダはあったほうがいいですよね。私なら絶対欲しい!!
かといって大盛りメニューも置いてなければ、『ここは誰に来て欲しいお店なんだろう?』と思ってしまうわけです。男?女?それすらもわからないなんて…。
あなたが一番来て欲しい人を思い浮かべよう
ターゲットを定める一番カンタンな方法は、あなたが“一番来て欲しい身近な人”を思い浮かべること。
その人に喜んでもらえるようなお店作りを考えれば、ブレることがありません。
さらに、その人と同じようなタイプの人がカフェ開業する地域にどれくらい存在するのか(=市場規模)?のデータ収集も必須になってきます。
= 記入例 =
(下記、創作空間caféアトリエの事業計画書より抜粋)
《大まかなターゲット像》
関西に住む10~40代のイラスト&雑貨作家、創作作品が好きな女性。
《明確なターゲット像:ペルソナといわれる》
25歳女性/会社員/土日休み/実家暮らし/趣味はイラストを描くことでアニメ・マンガが好き。仕事終わりに週2回程度カフェで過ごす/休日は友人とアニメショップへ行ったりコンセプトカフェを巡る
Point:漫画のキャラを考えるくらい明確にターゲットを書き出す
《具体的な市場規模》
絵を描く人・ハンドメイドする人=創作空間caféアトリエを使う人と仮定。
現在ハンドメイドアプリminneで自作品を販売している作家は32万人。関西最大のクラフト系イベント“クリーマクラフトパーティ”出展者数は1,958人、来場者は15,000人。創作活動に関心を持つ人口は年々増加している。最寄駅の利用人口は下図。
Point:ターゲットに当たる人が概算でどれくらいいるのかを多方面から調べる
【3】カフェのサービス内容を決める
カフェをやりたい!
→“何を提供する”カフェ?
メニューは何を出すか?料金はいくらか?イベントの予定は?席数は何席?
ここでは先に明確になったターゲット像を意識しながら、
- カフェの内装や席数、
- 提供するメニューの詳細
を書き出します。
他店にはない楽しいメニューや内装など、独特のサービスを考えて盛り込んでいきましょう!
とにかくワクワクする
ここまで来るとだいぶビジョンがまとまって来るのでワクワクします!!!
ここまで書けば『できそうかも!!!』と思えてモチベーションがぐんと上がるので、すぐに開業するつもりのない人も最低ここまでは書いてみてください★
そして、ワクワクしていることをどんどん周りに伝えていきましょう。応援してくれる人がどんどん増えていきます♪
= 記入例 =
(下記、創作空間caféアトリエの事業計画書より抜粋)↑最初に考えた間取りイメージ
《席について》
■作業しやすい広々席を10席、おしゃべり席を10席設置予定。(約20坪)計20席
■普通のカフェというよりはワーキングスペースに近い感じ。
Point:大まかな内装、間取りのイメージも書いてみると、どんどんイメージが湧いてきます!
《店内サービス》
■画材持ち込み自由、店内画材および文房具が使用可能
■画集やイラストに関する教本を揃える
■壁面で作品の委託販売サービス“マイギャラリー”を行う
■軽食およびドリンクを提供する
Point:小さいことでも全部細かく書き出しましょう
《利用の流れ》
作家の場合:作品を委託する→自身の作品を見に来る →店を気に入ってもらい、カフェ利用客に
一般客の場合:イラスト講座に参加→カフェを知り、利用客に
Point:どういう流れでお店を知って利用客になるのかの想定もしておきましょう
以上が、事業計画序盤の3つになります!どうでしたか?
- どんなお店にしたいか?
- どんな人に来て欲しいか?
- どんなサービスを提供するのか?
お店が完成してからも、ずっとこの基盤をもとに営業していくことになりますので、時間を惜しむことなく考えましょう。
↓次は『市場調査・備品リスト作成・宣伝方法を考える』