- 初期資金の見積もり方
- 資金を確保する方法
- 収支計画
など、あらゆる“お金”のことについて考えましょう!
【10】資金繰り
カフェをやりたい!
→お金、どうする?
さて、ラスボスの登場です。(笑)
今までの9項目を書き出して、だいぶイメージが固まってきたのではないでしょうか?
この項目では、『どうやったらそのカフェで暮らしていけるか!?』を考えましょう。
とにもかくにも金がいる…。
ということで、お金についてがっつり説明しますね。
(ちなみに、キャンも事業計画書き始めた時26歳で貯金50万円しかなかったので、不安なんて必要ないですからね!!!お金ないからと夢を諦めないでください。)
初期資金の集め方
まずは初期資金!
最初にかかるお金
市場調査・物件探しにかかる交通費/資料集めにかかる経費/物件の契約費/初月の家賃/内装材料費・工事費・清掃費・業者の交通費/火災保険料・衛星保険料/衛生管理者資格取得費用/備品代(机や椅子、食器などあらゆる物)/仕入れ代(メニューの試作や提供用)
などなど、今思いつくだけでもこれだけあります。
うげー!と思いますよね。わかります…。でも、一つずつでいいので調べていきましょうね。
ちなみに席数20席程度の小さいカフェでも居抜き物件で初期資金は総額50万円〜500万円くらいかかります。
※居抜き物件とは前がカフェ物件だったところとか、内装がある程度整っている物件です。
さて、開店までにこれだけお金がかかるわけですが、どうやってお金を準備しましょう?
私からの提案は3つです!
① 自分で稼いで貯める(自己資金)
一番無難なのはこれです。もし全額自分で貯められるのであれば、リスクもないし月々の返済もないので良いですね。
ただ、キャンの個人的な意見としては、開業は早い方がいいと思っています。若ければ若いほど良いと思うのです。ただ単にお金を貯めるだけに時間を割くのは勿体無いです。
②借りる
(1) 家族・友人・知人から借りる
これはもしできるなら最高ですね。もしあなたにパトロンがいるのであれば、その人に頼るのもありです。
ただ、人から借りたお金で起業してうまくいかずに店たたんだ知人がいるのですが、なかなか人間関係が厳しいことになっていたので、お金に関してはできるだけ自力でなんとかするのが賢明だと思います。
(2) 金融機関から借りる
金融機関から借りる場合は、事業計画書と信用情報が必要になります。
今更ですが、
事業計画書とは、金融機関にあなたのカフェがどんなカフェなのか?お客さんは来るのか?を示して、“借りたお金をちゃんと返済できます!”と説得するための物です。
信用情報とは、今まであなたが公共料金や電話代、クレジットカードのお金をちゃんと支払えていたか?という過去の情報のこと。(これはこちらで準備するものではなく、金融機関側が勝手に確認します。裏情報網的なやつがあるのです:CIC情報というやつです。)
書類提出と面接が終わり、審査が通れば約1ヶ月で融資が実行されます。
ちなみに日本政策金融公庫では自己資金の10倍まで借りれます。(例えば、50万円自己資金があれば、500万円まで借りれる)
なので、借りるとしても10〜50万円程度の自己資金は準備しておきましょう。
③クラウドファンディングする(応援者からもらう)オススメ!
お金を集めながら宣伝できてファン作りもできる手段としては、クラウドファンディングが一番おすすめです!!!
クラウドファンディングとは、自分のアイデアを発表し、賛同者からお金をもらうサービスなど会社によって特徴がある。
- CAMPFIRE…日本最大、クリエイター系多い
- Makuake…飲食店多い、
- FAAVO…地域密着型、課題解決多い
《クラファンするメリット》
- リスクゼロ:初期資金不要、手数料だけ
- 宣伝効果◎:話題性があれば伸びやすい
- ニーズ確認:反応がなければ需要も見込めない
- 在庫不要:受注生産に最適
ただ、クラウドファンディングが事前準備や戦略がいるので、すぐにできる手段としては金融機関からの借り入れが一番手っ取り早いかなと思います。
収支計画のたて方
さて、初期資金のところで頭が『うわー!』となっている方もいるかもしれませんが、一旦落ち着きましょう(笑)
初期資金は最初の1回だけにかかるお金。初期資金はGETさえできればぶっちゃけ手段はなんでも良いです(笑)
次は月々かかる経費と売上について考えます。これはあなたの収入に直結しますので、最も考えておかなければならない項目です。
収支計画を考えずに開業すると、一年後…『あれ?いつまで経っても赤字…?』なんてことにもなりかねません!!!
経費を書き出す
まずは経費を固定費と変動費に分けて書き出してみましょう。
① 固定費を書き出す
概算や相場でOKなので、月々支払わなければいけない項目と金額を書き出しましょう。
人件費、地代家賃、水道光熱費、通信費、接待交際費、リース料、広告宣伝費、(減価償却費)など
② 変動費を書き出す
変動費は売上によって変化する費用のこと。開業前は、売上目標の7割くらいお客さんが来た場合を想定して算出してみましょう。
原材料費、仕入原価、販売手数料、消耗品費など
そして、①と②を表にしてみましょう。
ちなみに創作空間caféアトリエの場合
月々の経費は固定費約41万円、変動費は多く見積もって13万円の合計約55万円。
ということは、月々55万円以上売上をあげないと赤字ということです!
人件費(自分の給料) | 20万円 |
---|---|
地代家賃 | 12万円 |
水道光熱費 | 2.5万円 |
通信費 | 1万円 |
接待交際費 | 2万円 |
リース料(防虫など) | 0.5万円 |
広告宣伝費 | 2.5万円 |
減価償却費 | 0.6万円 |
原材料費 | 5〜10万円 |
消耗品費 | 1〜3万円 |
売上を考える
さて、最低限稼がなきゃいけない金額がわかったところで、『どうやって経費以上稼ぐのか?』について考えていきましょう。
まず、月々の経費がだいたい出せたら、それを営業日数で割ります。それが1日の売上ノルマということになります。
(創作空間caféアトリエの例だと、営業日数はだいたい20日なので55万円割る20で27,500円ということになります。)
1日の売上ノルマを毎日達成できる仕組みを作ることができれば、カフェは黒字でやっていくことができるでしょう♪
① 店内での飲食物の提供料金
まず、一般的にカフェの売上といえば飲食物の提供料金です。
1日の売上ノルマから逆算して、メニューの単価を決めます。
安ければお客さんが来てくれると思っている人もいますが、ノルマを無視した単価にすると自分の首を締めるだけなので、値段設定は原価とノルマを計算してから行いましょう。
この時に考えなければいけないのが“回転率”
回転率とは来店客数÷座席数
席数20席のカフェに、1日40人のお客さんが来たら「40÷20=2」で2回転。
カフェは単価が安いので、たくさんのお客さんに来てもらって、どんどん回転させるのが売上をあげる方法と一般的には言われています。
ターゲット数から見積もって、1日にどれくらいのお客さんが来るのかを概算でだしておきましょう。
② テイクアウトメニューまたは物販
店内の飲食代だけだと1日のノルマに届かなさそうな場合、テイクアウトメニューを考えたり、店内で物販をするのもアリです。
空中店舗だとなかなか一見さんは入りにくいので、路面店の戦略として効果的です。
③ イベントを開催する
個人店の強みは臨機応変に店を使えることにあります!
定期的にイベントを開催し、その参加料やドリンク代などで臨時収入を得るのも得策です。コンセプトに見合った企画を考えていきましょう。
以上が、一般的なカフェの売上内容となります。大体どこの店も①〜③の売上だけで経費を払っていると思います。
大まかに算出してみて全然経費が払えそうにない場合は、経費を高く見積もりすぎているか、単価が安すぎるかのどちらかではないでしょうか?
また、売上から経費を差し引いた利益が少ない場合は、上記の3つだけに頼らず別口で利益をあげることも考えてみましょう。
特にコンセプトがしっかりしたカフェほど、独特のサービスを生み出すことができ、飲食以外に利益を得ることが可能になります。
なので、はじめに戻りますがコンセプトはしっかり考えましょうね!
最後までお疲れ様でした!
事業計画で悩んだらお気軽にメッセージください♪
では、共に幸せなカフェライフを満喫しましょうね〜!